基準値 50~150mg/dL
共用基準範囲
・男性:40~234mg/dL
・女性:30~117mg/dL
測定法 酵素法
検体量 血清0.5mL
日数 2~4日
目的 TGに富むリポ蛋白の評価
Decision Level
●50mg/dL以下(減少)
[高頻度・可能性]低βリポ蛋白血症,無βリポ蛋白血症,甲状腺機能亢進症,吸収不良症候群,肝硬変,悪液質,副腎不全 [対策]原疾患の治療
●150~300mg/dL(軽度増加)
[高頻度・可能性]家族性複合型高脂血症,家族性Ⅳ型高脂血症,甲状腺機能低下症,レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)欠損症,糖尿病,Cushing症候群,下垂体機能低下症,ネフローゼ症候群,閉塞性黄疸,脂肪肝,高尿酸血症,自己免疫疾患,肥満,妊娠,アルコール多飲,高カロリー食 [対策]薬剤投与の考慮,原疾患の治療
●300~1,000mg/dL(中等度増加)
[高頻度・可能性]リポ蛋白リパーゼ欠損症,アポ蛋白C-Ⅱ欠損症,家族性Ⅲ型高脂血症,家族性複合型高脂血症,家族性Ⅳ型高脂血症,アポ蛋白E欠損症,アポ蛋白A-Ⅴ欠損症,甲状腺機能低下症,LCAT欠損症,糖尿病,Cushing症候群,下垂体機能低下症,ネフローゼ症候群,閉塞性黄疸,脂肪肝,Zieve症候群,急性膵炎,高尿酸血症,自己免疫疾患,肥満,妊娠,アルコール多飲,高カロリー食 [対策]薬剤投与の考慮,原疾患の治療
●1,000mg/dL以上(高度増加)
[高頻度・可能性]リポ蛋白リパーゼ欠損症,アポ蛋白C-Ⅱ欠損症,アポ蛋白E欠損症,アポ蛋白A-Ⅴ欠損症,ネフローゼ症候群,Zieve症候群,急性膵炎,アルコール多飲 [対策]薬剤投与,原疾患の治療
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
TGはカイロミクロン(CM),超低密度リポ蛋白(VLDL)といった大型のリポ蛋白に主として含有されている.CMは小腸で作られ
関連リンク
- 臨床検査データブック 2023-2024/総コレステロール〔TC〕 [小][保] 17点(包)
- 臨床検査データブック 2023-2024/HDL-コレステロール〔HDL-C〕 [保] 17点(包)
- 臨床検査データブック 2023-2024/レムナント様リポ蛋白コレステロール〔RLP-C〕 [保] 179点
- 臨床検査データブック 2023-2024/LDL-コレステロール〔LDL-C〕 [保] 18点(包)
- 臨床検査データブック 2023-2024/リポ蛋白リパーゼ〔LPL〕 [保] 219点
- 臨床検査データブック 2023-2024/レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ〔LCAT〕 [保] 70点
- 新臨床内科学 第10版/(4)家族性Ⅲ型高脂血症
- 新臨床内科学 第10版/(1)家族性低βリポ蛋白血症
- 新臨床内科学 第10版/(2)無βリポ蛋白血症
- 新臨床内科学 第10版/(3)カイロミクロン停滞症(アンダーソン病)
- 新臨床内科学 第10版/【2】二次性(続発性)脂質異常症