基準値
・A-Ⅰ:95~180mg/dL
・A-Ⅱ:20~40mg/dL
・B:45~125mg/dL
・C-Ⅱ:1.1~5mg/dL
・C-Ⅲ:4~14mg/dL
・E:2.2~6.4mg/dL
測定法 TIA
検体量 血清各0.2mL
日数 2~4日
目的 血中各リポ蛋白の評価
NOTE *保険点数:31点(1項目の場合),62点(2項目の場合),94点(3項目以上の場合)
Decision Level
■アポ蛋白A-Ⅰ,Ⅱ
●高値
[高頻度]高HDL血症,コレステロールエステル転送蛋白(CETP)欠損症,Ⅳ型高脂血症 [対策]原疾患の治療
●低値
[高頻度]低HDL-コレステロール血症,アポA-Ⅰ欠損症,Tangier病,レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)欠損症,急性肝炎,慢性肝炎,肝硬変,閉塞性黄疸,慢性腎炎 [対策]原疾患の治療
■アポ蛋白B
●高値
[高頻度]高脂血症(Ⅱa,Ⅱb,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ),ネフローゼ症候群,甲状腺機能低下症,脂肪肝,閉塞性黄疸,糖尿病 [対策]原疾患の治療
●低値
[高頻度]低βリポ蛋白血症,無βリポ蛋白血症 [対策]原疾患の治療
■アポ蛋白C-Ⅱ
●高値
[高頻度]高脂血症(Ⅰ,Ⅱb,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ) [対策]原疾患の治療
●低値
[高頻度]アポ蛋白C-Ⅱ欠損症 [対策]原疾患の治療
■アポ蛋白C-Ⅲ
●高値
[高頻度]高脂血症(Ⅰ,Ⅱb,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ) [対策]原疾患の治療
■アポ蛋白E
●高値
[高頻度]高脂血症(Ⅰ,Ⅱb,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ),CETP欠損症 [対策]原疾患の治療
●低値
[高頻度]アポ蛋白E欠損症 [対策]原疾患の治療
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
アポ蛋白は各リポ蛋白上に存在する蛋白で,そのリポ蛋白の構造,代謝を決定するとともに他の酵素活性にも影響を与えている蛋白である.各アポ蛋白の機能と主として存在するリポ蛋白を表69図に示す.
各アポ蛋白の増減は,主としてそのア
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