診療支援
検査

鉛〔Pb〕
lead
安田 隆
(吉祥寺あさひ病院副院長)

基準値

・血清Pb:10μg/dL以下

・尿中Pb:60μg/dL以下


測定法 血液は灰化抽出した後,尿は湿式灰化した後,原子吸光法にて測定


検体量

・血液3mL

・部分尿または蓄尿3mL


日数 4~5日


目的 Pb中毒の早期発見や曝露のモニタリング


Decision Level

●血清Pb 80μg/dL以上

[高頻度]Pbへの曝露 [対策]発生源の特定,曝露の回避とともにCa-EDTAやDMSAによるキレート療法

●血清Pb 50μg/dL以上

[高頻度]Pbへの曝露 [対策]発生源の特定,曝露の回避とともに症状がみられればCa-EDTAやDMSAによるキレート療法

●血清Pb 10μg/dL以上

[高頻度]Pbへの曝露 [対策]発生源の特定,曝露の回避,血清Pb濃度の経時的観察

NOTE 近年では血清Pb 5μg/dL以上で,曝露の可能性の検討が必要といわれている.特に小児では中枢神経系に影響のある可能性が示唆され

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?