基準値
・275~290mOsm/kgH2O
・浸透圧の単位の記載法には2通りある.1つはOsmolality(重量オスモル;オスモラル)で溶媒の単位質量(kg)当たりの粒子数を示し,溶媒が水であればmOsm/kgH2Oと記載される.もう1つはOsmolarity(容量オスモル;オスモラー)で溶液の単位容量(L)当たりの粒子数を示し,mOsm/Lと記載される.検査室では凝固点降下法によってmOsm/kgH2Oで測定されている.臨床上,両者は同等と考えてよい
測定法 氷点降下法(凝固点降下法)
検体量 血清または血漿1mL
日数 0~1日(院内に測定機器があれば直ちに結果が得られる)
目的 低Na血症や高血糖をはじめとした浸透圧異常をきたす疾患や中毒,薬物などによる浸透圧物質蓄積をきたす病態の鑑別
Decision Level
●295mOsm/kgH2O以上(上昇)
[高頻度]糖尿病性高浸透圧性昏睡,糖尿病