診療支援
検査

甲状腺刺激ホルモンレセプター抗体〔TRAb〕《TSH結合阻害免疫グロブリン〔TBII〕,TSH受容体抗体,TSHレセプター抗体》   220点
thyroid stimulating hormone (thyrotropin) receptor antibody《TSH-binding inhibiting immunoglobulin》
高松 順太
(高松内科クリニック院長)

基準値 2.0IU/L以下


測定法 RRA


検体量 血清0.3mL


日数 1~4日


目的 ①Basedow病の診断,②抗甲状腺薬治療の中止時期の判定


Decision Level

●20.0IU/L以上(高度増加)

[高頻度]Basedow病(重症型),T3優位型Basedow病 [可能性]慢性甲状腺炎(橋本病)のうち甲状腺刺激阻害型抗体(TSBAb)を有する例,腺腫様甲状腺腫を伴うBasedow病 [対策]抗甲状腺薬治療では寛解に導くことが難しい

●2.0~20.0IU/L以下(軽度増加)

[高頻度]Basedow病 [可能性]慢性甲状腺炎のうち,TSBAbを有する例,亜急性甲状腺炎の一時期 [対策]抗甲状腺薬で寛解に導けるよう治療を開始する

●2.0IU/L以下(基準値)

[可能性]Basedow病の寛解期,単純性甲状腺炎,慢性甲状腺炎(橋本病),無痛性甲状腺炎,亜急性甲状腺炎,甲状腺腫瘍性病変,TSH産生

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?