診療支援
検査

総エストロゲン《卵胞ホルモン》   180点(包)
total estrogens
飯高 誠
(医療法人社団甲誠会飯髙医院理事長)
片山 茂裕
(埼玉医科大学かわごえクリニック客員教授)

基準値

●非妊婦

・卵胞期:3~20μg/日

・排卵期:10~60μg/日

・黄体期:8~50μg/日

・閉経後:10μg/日以下

●男性 2~20μg/日


測定法 RIA


検体量 蓄尿3mL


日数 RIA:6~10日(非妊婦,男性)


目的 性腺,胎盤機能の評価


Decision Level

●高値

[可能性]エストロゲン産生卵巣腫瘍(卵巣顆粒膜細胞腫),卵巣過剰刺激症候群〔下垂体性腺刺激ホルモン(HMG)製剤使用時〕,思春期早発症,先天性副腎皮質過形成,エストロゲン産生副腎腫瘍,肝硬変,異所性ゴナドトロピン産生腫瘍 [対策]LH/FSHの測定および産婦人科学的診断と治療.画像診断による腫瘍の同定,外科的治療

●低値

[可能性]卵巣機能低下ないし不全症〔Turner症候群などの卵巣低(無)形成によるもの,およびSheehan症候群,Simmonds症候群などの低ゴナドトロピン性のもの〕,神経性食思(欲)不振症,胎盤機

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?