診療支援
検査

グリコアルブミン《糖化アルブミン〔GA〕》   55点
glycoalbumin《glycated albumin》
宮田 哲
(糖尿病・代謝内科宮田クリニック院長)

基準値 11~16%


測定法 酵素法


検体量 血清または血漿で約0.5mL


日数 1~3日


目的 血糖コントロール状態の評価


Decision Level

●11%以下(低値)

[高頻度]血中アルブミン半減期の短縮(甲状腺機能亢進症,ネフローゼ症候群,高度熱傷など) [対策]上記疾患の鑑別,他の血糖コントロール指標との比較

●16%以上(高値)

[高頻度]糖尿病,血中アルブミン半減期の延長(甲状腺機能低下症,肝硬変など) [対策]上記疾患の鑑別,糖尿病の血糖コントロール,他の血糖コントロール指標との比較


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 GAは,アルブミンとグルコースが非酵素的糖化反応(メイラード反応)によって結合して形成するケトアミン(アマドリ化合物)である.この反応は,グルコース濃度および反応時間に依存しており,直前の17日間の血糖値が約50%,その前の17日間が25%,それ以前の血糖値が残りの25%に

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