診療支援
検査

脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント〔NT-proBNP〕  パニ 136点(包)
amino-terminal pro-brain natriuretic peptide
伊苅 裕二
(東海大学教授・循環器内科学)

基準値 125pg/mL未満


パニック値 8,000pg/mL以上

パニック値とその原因病態・危険病態


測定法 電気化学発光免疫測定法


検体量 血清または血漿0.02mL


日数 1~3日


目的 心不全の診断と重症度の判定


Decision Level

●125pg/mL未満

[可能性]心不全の可能性は低い

●125~400pg/mL

[可能性]心不全の可能性は高くないが否定はできない

●400~900pg/mL

[可能性]心不全の可能性がある

●900pg/mL以上

[高頻度・可能性]心不全の可能性が高い


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)は,前駆体ホルモンであるproBNPより合成される心臓ホルモンである.心筋細胞に対するストレス(左室拡張期圧上昇,左室拡張期容積増大,左室肥大,壁運動異常,心筋虚血など)によりproBNPの生合成は急速に亢進し,蛋白分解酵素の作用により生理活性の

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