診療支援
検査

赤血球・好中球表面抗原検査   320点
measuring CD55 and CD59 expression on erythrocytes and granulocytes
三﨑 義堅
(京都桂病院・膠原病リウマチ科部長)

基準値 1%以上


測定法 フローサイトメトリー(FCM)


検体量 血液(ヘパリン加)3.0mL


日数 2~4日


目的 発作性夜間血色素尿症(paroxysmal nocturnal hemoglobinuria;PNH)の鑑別診断,異常クローンサイズの評価のため,2種類のモノクローナル抗体(主にCD55,CD59)を用いて,赤血球および白血球の表面抗原探索を行う


Decision Level

●CD55,CD59欠損血球1%

[高頻度]PNH(PNHタイプの血球ありとの判断)


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 PNHは,造血幹細胞でのPIGA遺伝子の体細胞突然変異を原因とし,溶血性貧血,深部静脈血栓症,骨髄不全を3主徴とする血液疾患である.PIGAは,細胞膜上に蛋白を係留する糖鎖と脂質であるGPI(glycosyl-phosphatidyl-inositol)アンカー生合成に必須の遺伝子で,X染色体上に

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