基準値 8~30mU/mL(施設・測定キットにより若干異なる)
測定法 RIA
検体量 血清または血漿0.5mL(抗凝固剤はEDTA-2Na)
日数 5~7日
目的 貧血,多血症の鑑別診断
Decision Level
●高値(増加)
[高頻度]再生不良性貧血,赤芽球癆,酸素分圧の低下する病態(肺疾患,動静脈シャントのある心疾患などは多血症を伴う) [可能性]各種貧血(貧血の程度に応じてEPO値が上昇する),EPO産生腫瘍(肝癌,小細胞性肺癌,小脳腫瘍など) [対策]原疾患の診断と治療
●低値(減少)
[高頻度]腎性貧血(腎臓がEPO産生臓器であるため),真性多血症(基準範囲の場合もある) [対策]原疾患の診断と治療
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
EPOは,血液酸素分圧を感知して,腎臓で産生され,赤血球造血に対する造血因子である.
貧血の場合,その程度に応じて,EPO値が上昇する(図74図)が,腎性貧血
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