診療支援
検査

凝固因子活性検査 第Ⅱ因子《プロトロンビン》   223点(包)
factor Ⅱ《prothrombin》
橋口 照人
(鹿児島大学大学院教授・血管代謝病態解析学分野)

基準値 60~130%


測定法 凝固時間法


検体量 血漿0.3mL(クエン酸加)


日数 2~6日


目的 ①第Ⅱ因子欠乏の診断,②ビタミンK欠乏症の診断


Decision Level

●25~60%(低下)

[高頻度]ワルファリン投与,ビタミンK欠乏症(新生児,母乳栄養児,閉塞性黄疸,下痢,抗菌薬長期投与),肝硬変,肝癌,DIC [可能性]L-アスパラギナーゼ投与 [対策]プロトロンビン時間(PT),活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT),ヘパプラスチンテスト(HPT),トロンボテスト(TT),PIVKAの測定

●25%以下(高度低下)

[高頻度]ワルファリン投与,ビタミンK欠乏,非代償性肝硬変,劇症肝炎,DIC [可能性]プロトロンビン欠乏症 [対策]DIC存否の確認.原疾患の診断と治療.ビタミンK投与.血漿輸注の必要性の考慮


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 第Ⅱ因子(プロトロンビン)は肝で産生され

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