診療支援
検査

凝固因子活性検査 第Ⅹ因子   223点(包)
factor Ⅹ
橋口 照人
(鹿児島大学大学院教授・血管代謝病態解析学分野)

基準値

・凝固法:70~130%

・合成基質法:105±38%


測定法 凝固法,合成基質法


検体量 血漿0.3mL(クエン酸加)


日数 2~8日


目的 第Ⅹ因子欠乏症の診断


Decision Level

●25~70%(低下)

[高頻度]ワルファリン投与,ビタミンK欠乏(新生児,母乳栄養児,閉塞性黄疸,下痢,抗菌薬長期投与),肝硬変 [可能性]DIC,アミロイドーシス,L-アスパラギナーゼ投与 [対策]プロトロンビン時間(PT),活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT),ヘパプラスチンテスト(HPT),トロンボテスト(TT)の測定

●25%以下(高度低下)

[高頻度]ワルファリン投与,ビタミンK欠乏症,非代償性肝硬変 [可能性]第Ⅹ因子欠乏症,アミロイドーシス [対策]PT,APTT,HPT,TTの測定,ビタミンK投与,凝固因子補充の考慮


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 第Ⅹ因子は肝で産生されるビタミン

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