診療支援
検査

抗ガラクトース欠損IgG抗体   114点
anti-galactose-deficient IgG antibody
横田 和浩
(埼玉医科大学准教授・リウマチ膠原病科)
三村 俊英
(埼玉医科大学教授・リウマチ膠原病科)

基準値

・定性:陰性

・定量:6.0AU/mL未満


測定法

・定性:フィルター法

・定量:ELISA,ECLIA法


検体量 血清0.3mL


日数 2~3日


目的 関節リウマチ(RA),またはリウマトイド因子(RF)・抗CCP抗体陰性RAの診断の一助


Decision Level

●陽性(24AU/mL以上は強陽性,6~24AU/mLは陽性)

[高頻度]RA [可能性]Sjögren症候群,全身性硬化症,肝疾患,変形性関節症など [対策]症状や臓器障害をもとに疾患特異的抗体などの測定を考慮し,RAや膠原病疾患の診断基準(分類基準)に照らし合わせ,必要に応じて検査を加える


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 RA患者血清中のIgG糖鎖は,健常者と比較して顕著にガラクトースが欠損していることに着目した検査である.ガラクトース欠損IgGを抗原として使用し,抗ガラクトース欠損IgG抗体の糖鎖をレクチンで検出する.RA患者血

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