基準値
・DID(二重免疫拡散法):陰性
・ELISA:陰性(15index未満)
・CLEIA:陰性(10U/mL未満)
・FEIA:陰性(7U/mL未満)
測定法 DID,ELISA,CLEIA,FEIA
検体量 血清0.5mL
日数 1~4日
目的 Sjögren症候群(SS)の診断
Decision Level
●陽性(CLEIAでは10U/mL以上)
[高頻度]SS [可能性]全身性エリテマトーデス.混合性結合組織病,関節リウマチ,原発性胆汁性胆管炎(PBC)でも検出されるがSSを合併していることが多い [対策]原疾患の診断と治療
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
SS-B/La抗原は,さまざまな低分子RNA(hYRNA,tRNA前駆体,プレU6snRNAなど)と結合する47kDa蛋白であり,RNAポリメラーゼⅢの転写を調節する.SS-B/La抗原はhYRNAおよびSS-A/Ro抗原と複合体を形成し,核内に多く存在する.このため,抗SS-B/La抗体は抗SS-A/Ro抗体と同時に陽性となることが多い.また,抗SS-B/La抗体は,抗核抗体(蛍光抗体法)ではspeckled patternを示す.抗核抗体陰性でも抗SS-A/Ro抗体は陽性となりうるが,抗SS-B/La抗体は抗核抗体陰性時に検査する必要性は低い.
抗SS-B/La抗体は抗SS-A/Ro抗体に比べ検出頻度は低くSSの30~40%に検出されるものの,特異性は高く,陽性の場合にはSSの可能性が高い.抗SS-A/Ro抗体がない場合,抗SS-B/La抗体が検出されることはまれであり,抗SS-B/La抗体が陽性であるが,抗SS-A/Ro抗体が陰性の患者はSSである可能性は低い.抗SS-B抗体陽性例では,乾燥症状,再発性環状紅斑が高率に出現する.疾患活動性とは相関しないので頻回に再検査する必要はない.
[関連する検査]
本抗体陽性例では大
関連リンク
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