診療支援
検査

抗肝腎ミクロソーム抗体〔抗LKM-1抗体〕   215点
anti-liver/kidney microsome type 1 antibody
佐藤 浩二郎
(自治医科大学教授・アレルギー膠原病学)
三村 俊英
(埼玉医科大学教授・リウマチ膠原病科)

基準値 陰性(17未満)

NOTE‍ 判定基準

・17~49:判定保留

・50以上:陽性


測定法 ELISA


検体量 血清0.3~0.4mL


日数 2~9日


目的 自己免疫性肝炎(AIH)の診断


Decision Level

●陽性

[高頻度]Ⅱ型AIH,C型慢性肝炎 [可能性]各種慢性肝炎,自己免疫疾患,悪性リンパ腫


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 抗肝腎ミクロソーム抗体(抗LKM抗体)は腎臓の近位尿細管と肝細胞細胞質に対して反応する自己抗体であり,AIHなどにおいて出現することが知られており,肝細胞および腎細胞を抗原として用いた間接蛍光抗体法による染色パターンの違いから抗LKM-1,LKM-2,LKM-3抗体の3種類に分類されている.一方,AIHは出現する自己抗体のパターンから,Ⅰ~Ⅲ型の3種類に分類されており,抗LKM-1抗体は,Ⅱ型AIHにみられる.Ⅱ型AIHでは抗核抗体や抗平滑筋抗体が検出されない

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