基準値 陰性(1.0IU/mL以下)
測定法 ELISA法
検体量 血清0.1mL
日数 約2週間
目的 免疫介在性壊死性ミオパチー(immune-mediated necrotizing myopathy;IMNM)診断の補助
Decision Level
●陽性
[可能性]IMNM [対策]診断確定には適切な部位の筋生検が必要
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
炎症性ミオパチーは免疫学的機序で筋線維が障害される疾患の総称であり,単に「筋炎」と呼ぶ場合も多い.臨床症状や筋病理所見,さらに自己抗体の種類によって分類・定義されるが,IMNMは病理学的に炎症細胞浸潤に欠けるかほとんどなく,筋線維の壊死・再生が顕著な像をとるとされている.自己免疫機序が想起されており,抗SRP抗体と抗HMGCR抗体とが見いだされている.
抗SRP抗体が標識するSRPは7SL-RNAと6種類のポリペプチドから構成される細胞質RN