基準値
・ELISA:陰性(7index未満)
・CLEIA:陰性(14.9U/mL未満)
・IF:陰性
NOTE 判定基準
●ELISA
・7~20index:判定保留
・20index以上:陽性
●CLEIA
・14.9~20U/mL:判定保留
・20U/mL以上:陽性
測定法 ELISA,CLEIA,IF
検体量 血清0.5mL
日数 2~8日(ELISA),1日(CLEIA)
目的 天疱瘡抗原であるDsg3に対するIgG自己抗体の検出
NOTE *保険点数:270点,490点(抗デスモグレイン1抗体,抗BP180-NC16a抗体との同時測定)
Decision Level
●陽性〔20index以上(ELISA),20U/mL以上(CLEIA)〕
[高頻度]尋常性天疱瘡(粘膜優位型,粘膜皮膚型) [可能性]腫瘍随伴性天疱瘡 [対策]血清学的には,健常者の皮膚あるいはサル食道上皮を基質とした蛍光抗体間接法にて表皮細胞膜表面に対するIgG自己抗体の検索をする.皮膚科専門医と相談のうえ,口腔内のびらん,皮膚の水疱,びらんを主体とする臨床像,病理組織学的に表皮下層の基底層直上での表皮内裂隙形成,直接蛍光抗体法にて患者皮膚での表皮細胞膜表面におけるin vivo IgG沈着を確認し,尋常性天疱瘡の確定診断をする.腫瘍随伴性天疱瘡を疑う場合は,リンパ球系などの悪性あるいは良性の腫瘍性増殖の有無を検索する
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
「抗デスモグレイン1抗体」の項を参照→.
[感度・特異度]
ELISA:感度97.5%,特異度97.8%.CLEIAに関するデータはなし.
[関連する検査]
「抗デスモグレイン1抗体」の項を参照→.
判読
抗Dsg3抗体価は尋常性天疱瘡の病勢と並行して推移し,病勢のモニタリングとして有用である.特にステロイド減量時には有用な指標となる.ただし,高抗体価の場合ELISAにおける酵素反
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