基準値 陰性(検査施設により結果の表記法や基準値が異なるので,各施設に照会する必要がある)
測定法 ELISA
検体量 血清2mL
日数 2~3日
目的 Fisher症候群と関連疾患の補助診断
Decision Level
●陽性
[高頻度]Fisher症候群,眼球運動麻痺や運動失調をきたすGuillain-Barré症候群,Bickerstaff型脳幹脳炎 [対策]末梢神経伝導検査などの電気生理学的検査,脳脊髄液検査を行う.頭部MRIを施行する
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
Fisher症候群は,Guillain-Barré症候群の亜型であり,同様に多くの場合に感染が先行する.この先行感染がトリガーとなって免疫系が刺激を受け,本抗体が上昇すると考えられる.Fisher症候群の先行感染は大部分が呼吸器感染であるが,感染因子は同定されないことが多い.抗体産生機序としては,抗GM1 IgG抗体と同様に
関連リンク
- ジェネラリストのための内科診断リファレンス 第2版/7 自己免疫性脳炎・橋本脳症
- 臨床検査データブック 2023-2024/抗GM1 IgG抗体〔抗GM1抗体〕 [保] 460点
- 臨床検査データブック 2023-2024/抗P/Q型電位依存性カルシウムチャネル抗体〔抗P/Q型VGCC抗体〕 [保] 1,000点
- 新臨床内科学 第10版/(6)脳幹脳炎
- 今日の診断指針 第8版/POEMS(Crow・深瀬)症候群
- 今日の診断指針 第8版/痙性対麻痺
- 今日の診断指針 第8版/悪性腫瘍に伴う神経障害(傍腫瘍性神経症候群)
- 今日の診断指針 第8版/小児のGuillain-Barré症候群
- 今日の小児治療指針 第17版/遺伝性運動・感覚ニューロパチー