診療支援
検査

呼吸器系の細菌培養検査   170点
culture of the respiratory system's test
加藤 維斗
(国立病院機構東京医療センター・臨床検査科)
小林 昌弘
(国立病院機構東京医療センター・臨床検査科)

基準値 口腔内常在菌叢

NOTE 上気道(鼻咽頭・口腔)にはStreptococcus属,Neisseria属などの常在菌が存在するため,喀出痰,咽頭分泌物,口腔分泌物などの検査材料ではこれらの常在菌が検出される.下気道のうち気管から分岐部まではほぼ無菌,気管支や肺胞は無菌である.鼻腔分泌物からは,皮膚の常在菌であるStaphylococcus属やCorynebacterium 属が検出される


測定法 好気培養,炭酸ガス培養,嫌気培養


検体量 喀出痰は少なくとも全体の1/3膿性痰の存在が望ましい


日数 2~7日


目的 呼吸器感染症の起炎菌検出


NOTE‍ 保険点数:同一検体について一般培養と併せて嫌気性培養を行った場合は122点を加算する


Decision Level

●陽性

[高頻度]鼻炎,副鼻腔炎,咽頭炎,気管・気管支炎,肺炎,胸膜炎,慢性気道感染症の増悪 [対策]グラム染色所見,培養検査の結果,およ

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