基準値 口腔内常在菌叢
NOTE 上気道(鼻咽頭・口腔)にはStreptococcus属,Neisseria属などの常在菌が存在するため,喀出痰,咽頭分泌物,口腔分泌物などの検査材料ではこれらの常在菌が検出される.下気道のうち気管から分岐部まではほぼ無菌,気管支や肺胞は無菌である.鼻腔分泌物からは,皮膚の常在菌であるStaphylococcus属やCorynebacterium 属が検出される
測定法 好気培養,炭酸ガス培養,嫌気培養
検体量 喀出痰は少なくとも全体の1/3膿性痰の存在が望ましい
日数 2~7日
目的 呼吸器感染症の起炎菌検出
NOTE *保険点数:同一検体について一般培養と併せて嫌気性培養を行った場合は122点を加算する
Decision Level
●陽性
[高頻度]鼻炎,副鼻腔炎,咽頭炎,気管・気管支炎,肺炎,胸膜炎,慢性気道感染症の増悪 [対策]グラム染色所見,培養検査の結果,およ
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