診療支援
検査

抗酸菌遺伝子検査  
acid fast bacterium genetic screening《nucleic acid amplification tests to detect acid fast bacilli》
日暮 芳己
(東京大学医学部附属病院感染制御部)
森屋 恭爾
(東京大学保健・健康推進本部・保健センター)

基準値 陰性(検査対象検体から,目的の核酸が検出されなかったことを示す)


測定法 抗酸菌遺伝子検査は,①検査材料より目的遺伝子を増幅し検出する方法,②分離菌を対象に目的遺伝子を増幅し検出する方法がある.目的遺伝子として,菌種同定に関わる遺伝子,薬剤耐性に関わる遺伝子を検出する試薬が市販されている(表157)(使用機器の詳細は検査室に要問い合わせ).薬剤耐性遺伝子の詳細は別項を参照

■臨床での使用方法

●診断時 3日間の塗抹検査および培養検査に加え,核酸増幅法による検査を1回保険診療で実施可能である.喀痰塗抹検査陽性の際,結核菌か非結核性抗酸菌かの鑑別が早急に可能である

●治療中のフォローアップ 核酸増幅法を治療中の患者の経過判定に使用しない.入院患者の退院時期は,塗抹検査と小川培地による培養検査で判断する

M. aviumおよびM. intracellulareの場合 現在市販されている検出キッ

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