診療支援
検査

黄色ブドウ球菌ペニシリン結合蛋白2'〔PBP2'〕  
Staphylococcus aureus penicillin binding protein 2'
溝口 美祐紀
(東京大学医学部附属病院・感染制御部)
森屋 恭爾
(東京大学保健・健康推進本部・保健センター)

基準値 陰性


測定法

・ラテックス凝集反応

・イムノクロマト法(Qライン極東PBP2')


検体量

・2白金耳菌量

・血液培養液250μL(MRSA-LA「生研」)または1白金耳菌量


日数

・黄色ブドウ球菌同定後の集落から:約10分(院内検査)

・血液培養陽性検体または黄色ブドウ球菌同定後の集落から:約25分(院内検査)


目的 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の迅速鑑別


NOTE‍ 保険点数:①55点(ラテックス凝集反応:LA法),②291点(イムノクロマト法)


Decision Level

●陽性

[高頻度]MRSA


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 黄色ブドウ球菌には分子量の違いによって分けられる4つのペニシリン結合蛋白(penicillin binding protein;PBP)がある.MRSAはPBP1(MW82kD)とPBP2(MW74kD)の間に新しい細胞壁合成酵素PBP2'(MW78kD)を産

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