診療支援
検査

リケッチア類 抗オリエンチア・ツツガムシ抗体《つつが虫病抗体》   207点
Orientia tsutsugamushi antibody《tsutsugamushi disease antibody》
米谷 正太
(杏林大学・保健学部臨床検査技術学科)

基準値 陰性(IgG,IgMいずれも10倍未満)


測定法 間接蛍光抗体法(IF法),間接免疫ペルオキシダーゼ法(IP法)


検体量 血清0.5mL


日数 2日


目的 つつが虫病の診断


Decision Level

●陽性

 回復期血清中のIgM抗体・IgG抗体のどちらか一方,あるいは両方の抗体価が,急性期血清中の抗体価と比較して4倍以上上昇しているものを陽性とする.やむをえず急性期血清だけで診断する場合には,IgM抗体価が80倍以上のものを陽性とする(使用する試薬,器具によりカットオフ値は若干異なる)

[高頻度・可能性]Orientia tsutsugamushiの感染 [対策]ツツガムシの刺し口の存在,その他臨床所見と併せて総合的に判断する


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 つつが虫病は発熱,発疹,刺し口を3主徴とする感染症であり,山歩きなどの機会に,ダニの一種つつが虫の幼虫に刺されることにより,O. t

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?