基準値 なし
測定法 PCR,ハイブリダイゼーション,nucleic acid sequence-based amplification(NASBA),loop-mediated isothermal amplification(LAMP),インベーダー法,等温核酸増幅法
検体量
・尿,脳脊髄液,気管支肺胞洗浄液(BALF),血液,咽頭ぬぐい液,その他:いずれかの検体1~5mL
・生検材料:固定済み連続切片で2~3枚
日数 1~9日
目的 サイトメガロウイルス(CMV)感染,核酸の存在の判断
Decision Level
●CMV核酸の検出
[高頻度]CMV感染,CMV感染症 [可能性]CMV核酸の混入 [対策]CMVの分離・同定,組織病理学的検査,CMV抗体検査,CMV抗原検出,臨床所見の検討
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
検体中にCMV-DNAが微量でも存在すれば,そのDNA検出結果は陽性となりうる.すなわち,CMV潜伏感染細胞の存在や,あるいはCMV核酸の混在によっても陽性となる可能性がある.そのため,単一の検体で単にCMV-DNAを検出しただけでは,CMV感染症の診断上さしたる意義はない.複数の検体からCMV-DNAが検出された場合,あるいは定量的核酸測定によってCMV-DNAの増加を認める場合は診断上の意義が大きい.ただし,健常者(胎児)において,血清,脳脊髄液,羊水から,通常CMV-DNAが検出されることはなく,これらの検体でのCMV-DNAの検出は活動的CMV感染を疑う.一方,CMV-mRNA,特にCMV-後期mRNAの検出は,それだけで活動的CMV感染を示唆しうる.
CMV感染症の診断には,他の検査と同様に,臨床所見の検討が必要である.また,抗CMV化学療法によって症状が消失した後も,しばらくの期間CMV-DNAが検出されうるため,化学療法の終了時期の決定にはCMV抗原血
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