診療支援
検査

サル痘ウイルス(MPV)遺伝子検査
molecular diagnosis of monkeypox virus
北村 義浩
(日本医科大学医学教育センター個別化教育推進部門・部門長(特任教授))

基準値 陰性


測定法 PCR法


検体量

・皮膚病変:2カ所以上の皮膚病変から採取する〔疱液・膿疱液(少量),病変部スワブ,痂皮(1片)または水疱蓋・膿疱上蓋(1片)〕

・粘膜病変:スワブ


日数 1日(送付も含めて数日)

NOTE 行政検査として国立感染症研究所や地方衛生研究所などで実施される.疑いのある患者に遭遇した場合は保健所に連絡する


目的 サル痘ウイルス感染の診断の補助


Decision Level

●陽性

[高頻度]サル痘 [対策]ウイルス分離を行う.接触歴(性的接触歴を含む),天然痘ワクチン接種歴などを聴取する.HIV検査と梅毒血清検査も追加することを検討する

●陰性

[高頻度]サル痘が否定される [可能性]水痘または梅毒 [対策]水痘検査を実施する(水痘・帯状疱疹ウイルス抗原迅速定性検出キットが外来では便利であろう).梅毒検査を実施する(RPR,TPHAなど)


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 サル痘

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