診療支援
検査

β-D-グルカン《(1→3)-β-D-グルカン》   201点
β-D-glucan
倉井 大輔
(杏林大学医学部総合医療学教室臨床教授)

基準値 20pg/mL以下(発色合成基質法),11pg/mL以下(比濁時間分析法:キットによって異なる)


測定法 発色合成基質法,比濁時間分析法


検体量 発色合成基質法:血液(ヘパリン加)2mL


日数 2~4日


目的 深在性真菌症の補助診断


Decision Level

●基準値以上(増加)

[高頻度]深在性真菌症 [対策]真菌の菌種を特定するための検査(真菌の分離同定,気管支肺胞洗浄液などの気道検体の細胞診,アスペルギルス・カンジダ・クリプトコッカス抗原,アスペルギルス抗体など)を併用


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 β-D-グルカンは真菌の主な細胞壁構成成分で,カブトガニ血球の凝固反応系のうち,G因子を介した経路のみを特異的に活性化する.この,β-D-グルカンとG因子の反応を応用することによって,β-D-グルカンを特異的に検出定量することが可能となった(図96参照).カンジダ血症,ニューモシスチ

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?