診療支援
検査

ヘモペキシン   180点
hemopexin
安井 寛
(聖マリアンナ医科大学特任准教授・内科学(血液・腫瘍内科))
今井 浩三
(札幌しらかば台病院 先端医療研究センター所長/札幌医科大学名誉教授)

基準値 50~100ng/mL


測定法 SRID,TIA


検体量 血清0.1mL


日数 5~8日


目的 溶血性貧血の補助診断およびその重症度判定


Decision Level

●50ng/mL以下(低値)

[高頻度]溶血性疾患(自己免疫性溶血性貧血,悪性貧血,遺伝性球状赤血球症,夜間発作性血色素尿症など),重篤な急性肝炎,劇症肝炎,活動性慢性肝炎,肝硬変,ネフローゼ症候群,蛋白漏出性胃腸症,吸収不良症候群,ポルフィリン症 [対策]各種血液学的検査,特にハプトグロビンの同時測定,画像診断による鑑別診断を進め,適切な治療を行う

●100ng/mL以上(高値)

[高頻度]悪性腫瘍(悪性黒色腫など) [可能性]急性および慢性の各種感染症,外傷,手術侵襲,Duchenne型筋ジストロフィー保因者 [対策]他の急性相反応蛋白の測定,血液学的検査で,悪性腫瘍の疑いが強い場合には,各種画像診断により癌の発見を試みる


異常値の

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