診療支援
検査

SPan-1抗原   144点(包)
安井 寛
(聖マリアンナ医科大学特任准教授・内科学(血液・腫瘍内科))
今井 浩三
(札幌しらかば台病院 先端医療研究センター所長/札幌医科大学名誉教授)

基準値 30U/mL以下


測定法 IRMA(ビーズ固相法)


検体量 血清0.2mL


日数 3~7日


目的 膵癌,胆道癌の診断,治療効果,再発の指標


Decision Level

●30~1,000U/mL(軽度~中等度増加)

[高頻度]膵癌,胆道癌,肝細胞癌,肝硬変 [可能性]胃癌,大腸癌,食道癌,肺癌,悪性リンパ腫,慢性肝炎,急性肝炎,慢性膵炎,乳癌 [対策]膵・胆道系の癌を疑い,エコー,CT,EUS,ERCPなどの画像診断による検索を進める

●1,000U/mL以上(高度増加)

[高頻度]膵癌,胆道癌 [可能性]胃癌,大腸癌 [対策]膵・胆道系の癌の存在する可能性が高いのでより厳密な検査を行う.また,画像的に癌が証明されない場合でも,厳重な経過観察を必要とする


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 SPan-1抗原はヒト膵癌細胞株SW1990を免疫原とするモノクローナル抗体を認識する抗原で膵癌細胞の膜および

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