診療支援
検査

AmoyDx®肺癌マルチ遺伝子PCRパネル   10,000点
AmoyDx® lung cancer multi-gene PCR panel
角南 久仁子
(国立がん研究センター中央病院・臨床検査科)

測定法 リアルタイムPCR法


検体量 腫瘍組織(FFPE): 5μm×7~10枚(腫瘍細胞含有割合20%以上が必要.推奨は30%以上)


日数 1週間程度


目的 非小細胞肺癌における医薬品の適応判断(コンパニオン診断)


Decision Level

EGFR遺伝子変異

[高頻度・可能性]非小細胞肺癌 [対策]EGFR阻害薬(ゲフィチニブ,エルロチニブ,アファチニブ,オシメルチニブ)の投与を検討する

ALK融合遺伝子

[高頻度・可能性]非小細胞肺癌 [対策]ALK阻害薬(クリゾチニブ,アレクチニブ,ブリグチニブ)の投与を検討する

ROS1融合遺伝子

[高頻度・可能性]非小細胞肺癌 [対策]ROS1阻害薬(クリゾチニブ,エヌトレクチニブ)の投与を検討する

BRAF V600E変異

[高頻度・可能性]非小細胞肺癌 [対策]BRAF+MEK阻害薬(ダブラフェニブ+トラメチニブ併用療法)の投与を検討する

MET exon 14 skipping変異

[高頻度・可能性]非小細胞肺癌 [対策]MET阻害薬(テポチニブ)の投与を検討する


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 リアルタイムPCR法を用いて,対象とする遺伝子変異,融合遺伝子およびエキソンスキッピングを検出する.組織検体から抽出したDNAを用いてEGFR遺伝子変異とBRAF V600E変異を,RNAを用いてALK融合,ROS1融合,MET exon 14 skippingを検出する.遺伝子異常が検出された場合は,該当する分子標的治療薬の投与が検討される.

 また,コンパニオン診断対象外ではあるが,RET融合,KRAS変異,HER2変異,NTRK1-3融合の解析もできるようにプライマー設計されている.


[感度・特異度]

 対象とする各癌関連遺伝子異常に関し,既承認のコンパニオン診断との比較において,全体一致率は, EGPR遺伝子変異:98%以上,ALK融合

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