基準値 800~1,600mL/日
目的 ①尿量異常の評価,②(他の検査と組み合わせて)腎機能評価,③1日尿蛋白質量の評価,④摂取食塩量・蛋白質量の推測〔「尿クレアチニン」の項参照→〕
Decision Level
●50~100mL/日以下(高度減少,無尿)
[高頻度]尿路閉塞(前立腺肥大,前立腺癌など) [可能性]重篤な腎実質性障害(腎皮質壊死,両側性腎動脈閉塞など) [対策]原疾患の診断と治療,超音波による水腎症,膀胱内尿貯留の有無,水電解質管理
●400mL/日以下(高度減少,乏尿)
[高頻度]①腎前性乏尿(脱水,出血,嘔吐,下痢,膵炎,熱傷,エンドトキシンショック,ネフローゼ症候群,非代償性肝疾患,肝腎症候群など).②腎性乏尿(急性尿細管壊死,急性間質性腎炎,急性糸球体腎炎,ループス腎炎,溶血性尿毒症症候群,血栓性血小板減少性紫斑病,播種性血管内凝固症候群など) [可能性]腎後性乏尿(尿路閉