診療支援
検査

便潜血《便中ヘモグロビン》  
★★★
fecal occult blood《fecal hemoglobin》
宿谷 賢一
(順天堂大学教授・医療科学部)
下澤 達雄
(国際医療福祉大学主任教授・臨床検査医学)

基準値

・免疫学的便潜血検査:20~50μgヘモグロビン/g便

・化学的便潜血検査:陰性


測定法

・免疫学的便潜血検査:ラテックス免疫比濁法,EIA法,金コロイド凝集法など

・化学的便潜血検査:グアヤック法,オルトトリジン法


検体量

・免疫学的便潜血検査:糞便5~15mg

・化学的便潜血検査:糞便1g以下


日数 1~2日


目的 ①消化管出血の有無の把握,②大腸癌検診におけるスクリーニング


NOTE‍ 保険点数:37点(糞便中ヘモグロビン定性:免疫クロマト法),41点(糞便中ヘモグロビン:金コロイド凝集法による定量法),56点(糞便中ヘモグロビンおよびトランスフェリン定性・定量).化学的潜血反応検査は保険適用外


Decision Level

■免疫学的便潜血検査

●50μg/g便以上(増加)

[高頻度]前述の化学的便潜血検査「グアヤック法陽性,オルトトリジン法陽性」の場合の疾患と同じであるが,免疫学的便潜血検査では下部

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