病態
好酸球を主体とした気道の慢性炎症を本態とし,変動性をもった気道狭窄による喘鳴,呼吸困難,咳などの臨床症状で特徴づけられる疾患.気道過敏性亢進を認める.
[参考]
喘息予防・管理ガイドライン2021
異常値
●スパイロメトリー
・1秒率 増悪時には70%未満に低下(成人).
・1秒量 β2刺激薬吸入で12%以上かつ200mL以上改善
●ピークフロー値 20%以上の日内変動あり
●血液ガス A-aDO2の開大,重積発作ではPaCO245Torr以上
●気道過敏性試験 閾値の低下
●末梢血好酸球 220~320/μL以上
●血清IgE 250IU/mL以上
●呼気中一酸化窒素(FeNO)の上昇 35ppb以上
●胸部X線 心不全,肺気腫,肺炎,肺癌などの他の心肺疾患の鑑別と合併の除外
経過観察のための検査項目とその測定頻度
●ピークフロー(PEF)モニタリング 治療の有効性や悪化の徴候をとら