診療支援
検査

胸膜腫瘍
海老原 明典
(東海大学医学部付属東京病院教授・呼吸器内科)

病態

 胸膜腫瘍には,原発性と転移性とがあるが,大部分は転移性である.原発性のなかで最も多いのは,胸膜中皮腫であり,良性と悪性に分類される.良性胸膜中皮腫はアスベスト(石綿)とは関係なく,限局した腫瘍結節を形成する.悪性胸膜中皮腫に有効な抗癌剤はあるが,治療法が確立されたとはいえず,予後不良である.アスベストが発症原因として重要であり,社会的問題となっている


[参考]

 肺癌診療ガイドライン―悪性胸膜中皮腫・

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