A.社会的背景
2009年6月の薬事法改正より登録販売者制度が始まり,第1類医薬品でなければ薬剤師でなくても登録販売者の資格があれば販売ができるようになった.これにより,ドラッグストアチェーンやコンビニエンスストアにおいても一般用医薬品の販売が拡大してきている.一般用医薬品の95%以上が第2類および第3類医薬品に指定されており,24時間いつでも一般用医薬品が手に入りやすい環境が整っている.例えば,医薬品の過量内服を繰り返すために家族が病院から処方される内服薬を管理していたが,患者自身がドラッグストアチェーンにて購入し再び過量内服をするケースも少なくない.また,中年男性のうつ病が増加しており,医療機関を受診せずにドラッグストアチェーンで睡眠薬を購入しているケースもまれではなく注意が必要である.さらには,インターネットを利用した通信販売も盛んであり,海外から個人輸入しているケースも増加している
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