適応
1アルツハイマー型認知症の認知症症状の進行抑制 2レビー小体型認知症における認知症症状の進行抑制 注意
1)本剤がアルツハイマー型認知症及びレビー小体型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていない
2)アルツハイマー型認知症及びレビー小体型認知症以外の認知症性疾患において本剤の有効性は未確認
3)他の認知症性疾患との鑑別診断に留意
4)1アルツハイマー型認知症と診断された患者にのみ使用
5)2添付文書の「臨床成績」の内容について十分に理解した医師又はその指導の下で,臨床診断基準に基づき,適切な症状観察や検査等により診断され,本剤の使用が適切と判断された患者のみ使用
6)2精神症状・行動障害,全般臨床症状に対する本剤の有効性は確認されていない
用法
11日1回3mgから開始し,1~2週間後に5mgに増量 高度のアルツハイマー型認知症:5mgで4週間以上経過後,10mgに増量 ►症状に応じ適減 21日1回3mgから開始し,1~2週間後に5mgに増量.4週間以上経過後10mgに増量 ►症状に応じ5mgまで減量可.投与開始12週間後までを目安に,認知機能検査,患者及び家族・介護者から自他覚症状の聴取等による有効性評価を行い,認知機能,精神症状・行動障害,日常生活動作等を総合的に評価してベネフィットがリスクを上回ると判断できない場合は,投与を中止.投与開始12週間後までの有効性評価の結果に基づき投与継続を判断した場合であっても,定期的に有効性評価を行い,投与継続の可否を判断する 注意
①3mg/日投与は有効用量ではなく,消化器系副作用の発現を抑える目的なので,原則として1~2週間を超えて使用しない
②10mg/日に増量の場合は消化器系副作用に注意
③医療従事者,家族などの管理のもとで投与
禁忌
過敏症(本剤,ピペリジン誘導体)
注意
〈基本〉
①レビー小体型認知症では,日常生活動作が制限される