適応
1本態性高血圧症(軽症~中等症)
2頻脈性心房細動 〔2mg製剤:2のみ〕
用法
11日1回8mg,胸部,上腕部又は背部のいずれかに貼付し,貼付後24時間毎に貼替 尚,年齢,症状により1日1回4mgから開始し,1日最大8mg 21日1回4mgから開始し,効果が不十分な場合は1日1回8mgに増量.胸部,上腕部又は背部のいずれかに貼付し,貼付後24時間毎に貼替(増減) 1日最大8mg 注意
①褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者では,α遮断剤で初期治療後に投与し,常にα遮断剤を併用
②頻脈性心房細動を合併する本態性高血圧症患者に投与する場合,頻脈性心房細動の用法及び用量は1日1回4mgから開始することに留意した上で,各疾患の指標となる血圧や心拍数,症状等に応じ,開始用量を設定
禁忌
1)高度の徐脈(著しい洞性徐脈),房室ブロック(Ⅱ,Ⅲ度),洞房ブロック,洞不全症候群
2)糖尿病性ケトアシドーシス,代謝性アシドーシス(アシドーシスに基づく心収縮力の抑制を増強)
3)心原性ショック(心機能が抑制され,症状悪化)
4)肺高血圧による右心不全(心機能が抑制され,症状悪化)
5)強心薬又は血管拡張薬を静脈内投与する必要のある心不全(心収縮力抑制作用により,心不全が悪化)
6)非代償性の心不全(心収縮力抑制作用により,心不全が悪化)
7)重度の末梢循環障害(壊疽等)(末梢血管の拡張を抑制し,症状悪化)
8)未治療の褐色細胞腫又はパラガングリオーマ
9)妊婦・妊娠
10)過敏症
注意
〈基本〉
①投与が長期にわたる場合は,心機能検査(脈拍,血圧,心電図,X線等)を定期的に行う.徐脈又は低血圧の症状が現れた場合は減量又は中止.又,必要に応じアトロピンを使用.尚,肝機能,腎機能,血液像等に注意
➋類似化合物(プロプラノロール)使用中の狭心症患者で急に投与を中止したとき,症状が悪化したり,心筋梗塞を起こした症例が報告→休薬を要す