適応
高脂血症(家族性を含む) 注意
1)適用前に検査を実施し,高脂血症の診断が確立した患者にのみ適用考慮
2)総コレステロールのみが高い高脂血症(Ⅱa型)に対し,第一選択薬とはしない
3)カイロミクロンが高い高脂血症(Ⅰ型)に対する効果は未検討
用法
1日1回106.6~160mg 食後(適減) 1日最大160mg 注意
①総コレステロール及びTGの両方が高い高脂血症(Ⅱb及びⅢ型)には,1日投与量を106.6mgより開始.尚,これらの高脂血症患者において,高血圧,喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターを有し,より高い治療目標値を設定する必要のある場合は1日投与量を159.9mg~160mg
②TGのみが高い高脂血症(Ⅳ及びⅤ型)には,1日投与量53.3mgにおいても低下効果が認められている為,1日投与量を53.3mgより開始
③肝機能検査に異常のある患者又は肝障害の既往歴のある患者には,1日投与量を53.3mgより開始
④急激な腎機能の悪化を伴う横紋筋融解症が現れる為,投与にあたっては患者の腎機能を検査し,血清Cr値が2.5mg/dL以上の場合は投与を中止し,血清Cr値が1.5mg/dL以上2.5mg/dL未満の場合は53.3mgから開始するか,投与間隔を延長して使用
⑤本剤はフェノフィブラートの吸収を高める為,固体分散体化した製剤であり,本剤106.6mg(53.3mg製剤2錠)及び160mg(80mg製剤2錠)は微粉化フェノフィブラートカプセル製剤134mg及び200mgと生物学的に同等
禁忌
1)過敏症
2)肝障害
3)血清Cr値が2.5mg/dL以上又はCcrが40mL/min未満の腎機能障害
4)胆嚢疾患(胆石形成が報告)
5)妊婦・妊娠授乳婦
注意
〈基本〉
①予め高脂血症の基本である食事療法を行い,更に運動療法や,高血圧,喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も考慮
②投与中は血清脂質値を