寝汗,ほてりとは
定義
寝汗
寝汗とは,睡眠中の発汗のことであり,盗汗ともいわれる.
健常者でも,高温や水分を過剰に摂取したときや,運動で肉体的に疲労したときに,寝汗を生じる.また,肥満者でもしばしばみられる.
ほてり
ほてりやのぼせは,突然に起こる熱感である.部位は上胸部,頸部,顔面,特に頬・頭に多く,手足にも及ぶ.症状の持続は2,3分のことが多く,繰り返し生じ,ほてりと同時にしばしば発汗がみられる.生理的反応として,入浴や運動後などにも生じる.
患者の訴え方
寝汗
「夜中に首すじ,胸,わきの下などにじっとりと汗をかき,目が覚める」と述べることが多い.
ほてり
「突然顔がカーッと熱くなり,汗も出ます」などと述べ,患者自らが「更年期障害でしょうか」と質問することも多い.繰り返し生じるほてりには,発汗や動悸を伴うことが多く,そのほかに,倦怠感,不眠,不安,めまい,過呼吸などを伴うことがあり,日常生活にも