痙攣とは
定義
痙攣とは,筋肉の急激かつ不随意的な収縮をいう.比較的大きな随意筋の収縮を意味し,喉頭痙攣などの植物性機能の筋の収縮,もしくは顔面痙攣などは含めない.
患者の訴え方
部分発作では意識があるので,「手足や顔が勝手に動く」「ピクピクする」「ガタガタふるえる」などと訴える.大発作では痙攣と同時に意識を失うので,痙攣については覚えていない.
患者が痙攣を訴える頻度
一生の間に痙攣を伴わないものも含めて,てんかん発作をきたす頻度は3〜10%とされている.
発生率は0〜9歳が最も高く,その後,低下する.有病率は人口1,000人に対して1歳で3.9人,70歳で9.1人と直線的に増加する.
60歳以上では部分てんかんが70%以上を占める.
症候から原因疾患へ
病態の考え方
痙攣には強直性痙攣と間代性痙攣,強直性間代性痙攣がある.起こる部位により全身性と部分性痙攣に分けられる.Ja