診療支援
薬剤

フマル酸第一鉄新様式
3222
ferrous fumarate
フェルム Ferrum(日医工)
 徐放カプセル:305mg(Fe:100mg)

適応

鉄欠乏性貧血

用法

1日1回100mg(鉄として)

禁忌

鉄欠乏状態にない患者(鉄過剰症の恐れ)

注意

〈基本〉

①適宜血液検査を実施し,過量投与に注意

〈検査〉潜血反応で偽陽性 〈適用上〉

➊徐放性製剤であり,又,口腔内(歯,舌等)に付着することがあるので,カプセルの内容物を砕いたり,すりつぶしたりしないで,そのままかまずに服用

〈その他〉

➊便が黒色を呈することあり

②動物実験において,大量のアロプリノールとの併用で肝の鉄貯蔵量が増加の報告

患者背景

〈合併・既往〉

①消化性潰瘍,慢性潰瘍性大腸炎,限局性腸炎等の胃腸疾患(炎症,潰瘍等悪化)

②発作性夜間血色素尿症(溶血誘発)

〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉用量に留意

相互

〈併用注意〉

1)テトラサイクリン系抗生物質,セフジニル,ニューキノロン系抗菌薬:相互に吸収阻害→同時服用回避(キレートを形成)

2)甲状腺ホルモン製剤:相互に吸収阻害→同時服用回避(難溶性の複合体

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