▼定義
肺の上皮性腫瘍の腺腫のなかに分類され,組織学的に血管の増生と出血,線維化(硬化),充実性腫瘍成分,乳頭状腫瘍成分が混在することを特徴とする.乳頭状成分はⅡ型肺胞上皮により覆われており,この所見の存在が病理学的診断のポイントとなる.血管成分や出血巣の存在が目立つため,以前は血管腫(硬化性血管腫)と考えられていたが,免疫組織学的検討が行われるようになり,腫瘍の本体が未分化な肺胞上皮を起源としていることが判明し,肺胞上皮腫に分類された経緯がある.
▼病態
多くは肺末梢に発生
肺の上皮性腫瘍の腺腫のなかに分類され,組織学的に血管の増生と出血,線維化(硬化),充実性腫瘍成分,乳頭状腫瘍成分が混在することを特徴とする.乳頭状成分はⅡ型肺胞上皮により覆われており,この所見の存在が病理学的診断のポイントとなる.血管成分や出血巣の存在が目立つため,以前は血管腫(硬化性血管腫)と考えられていたが,免疫組織学的検討が行われるようになり,腫瘍の本体が未分化な肺胞上皮を起源としていることが判明し,肺胞上皮腫に分類された経緯がある.
多くは肺末梢に発生
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