診療支援
治療

(2)ゴーシェ病
Gaucher disease
井田 博幸
(東京慈恵会医科大学教授・小児科学)

疾患を疑うポイント

●肝脾腫を呈する患者を診た場合,骨髄穿刺を行い悪性腫瘍が否定され,かつGaucher細胞(図6-26)を認めたときには本症が強く疑われる.本症では貧血,血小板減少,ACE上昇などの検査値異常が認められる.

▼病態・分類・症状

 β-グルコシダーゼ(GBA)活性が低下し,その結果,基質であるグルコセレブロシドが肝臓,脾臓,骨髄などのマクロファージに蓄積するため発症する.

 神経症状の

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