▼病態
胚細胞腫瘍は組織型が異なる胚腫,奇形腫,胎児性癌,卵黄囊腫瘍,絨毛癌の総称で,いずれも松果体部とトルコ鞍上部が腫瘍好発部位である〔第7章の→も参照〕.このなかで,胚腫は頻度が最も高く,化学放射線治療のみで治癒が期待できる腫瘍である.松果体部腫瘍では上方注視麻痺〔Parinaud(パリノー)徴候〕と閉塞性水頭症による頭蓋内圧亢進症状が,トルコ鞍上部腫瘍では尿崩症,視機能障害,下垂体前葉機能低下が
胚細胞腫瘍は組織型が異なる胚腫,奇形腫,胎児性癌,卵黄囊腫瘍,絨毛癌の総称で,いずれも松果体部とトルコ鞍上部が腫瘍好発部位である〔第7章の→も参照〕.このなかで,胚腫は頻度が最も高く,化学放射線治療のみで治癒が期待できる腫瘍である.松果体部腫瘍では上方注視麻痺〔Parinaud(パリノー)徴候〕と閉塞性水頭症による頭蓋内圧亢進症状が,トルコ鞍上部腫瘍では尿崩症,視機能障害,下垂体前葉機能低下が
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