疾患を疑うポイント
●幻視,錯視などの視覚性認知障害や変動する認知障害が特徴的.
●静止時振戦,筋強剛,寡動などのパーキンソニズムがみられる.
●筋肉の緊張を伴うRBDがみられることが多い.
学びのポイント
●臨床上の中核的特徴は①認知機能の変動,②具体的な幻視,③特発性パーキンソニズム,④RBDの4つ.
●診断バイオマーカーとしては①SPECT,PET検査による基底核でのドパミントランスポーター取り込み低下,②MIBG心筋シンチグラフィでの取り込み低下,③ポリソムノグラフィで確認される筋緊張を伴うレム睡眠の3つ.
●病理学的には神経シナプス可塑性関連蛋白αS陽性の神経細胞内封入体(Lewy小体)が蓄積・伝播する.
▼定義・病態
日常生活に支障をきたす進行性認知機能低下があることが前提で,初期には記憶障害はなくてもよい.注意,遂行機能,視空間認知の障害が認められる.DLBの認知症状は通常変動があり,具体的
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