疾患を疑うポイント
●夏季に流行する急性熱性疾患ではエンテロウイルス感染症を疑う.
学びのポイント
●エンテロウイルスは,夏季の急性熱性疾患にかかわる病原体の代表.
●その他,発疹症,手足口病,ヘルパンギーナ,無菌性髄膜炎,急性出血性結膜炎,急性髄膜炎,急性脊髄炎・脳炎などの原因になる.
▼定義
エンテロウイルスには,ポリオウイルス,エコー(enteric cytopathogenic human orphan:ECHO)ウイルス,Coxsackie(コクサッキー)ウイルスがあり,コクサッキーウイルスはさらにA群とB群に分類される.1969年以降に発見されたウイルスに対しては,エンテロウイルスとしての通し番号が付されている.近年,ウイルス遺伝子の塩基配列を基にした分子系統解析により,エンテロウイルスは,ヒトエンテロウイルス(human enterovirus:HEV)A,B,C,Dの4つのウイルス種
関連リンク
- 今日の治療指針2024年版/動物より伝播される感染症(特にイヌ,ネコ,ウサギ,ネズミに咬まれたとき) [■その他]
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/猩紅熱,その他の溶連菌感染症
- 臨床検査データブック 2023-2024/A群β溶連菌迅速試験定性 [保] 124点
- 臨床検査データブック 2023-2024/糞便中ロタウイルス抗原,糞便中アデノウイルス抗原(40,41型) [保]*
- 臨床検査データブック 2023-2024/アデノウイルス抗体 [保] 79点
- 臨床検査データブック 2023-2024/アデノウイルス抗原 角結膜上皮細胞中アデノウイルス抗原 [保] 184点
- 臨床検査データブック 2023-2024/コクサッキーウイルス抗体 [保] 79点
- 新臨床内科学 第10版/(4)狂犬病
- 新臨床内科学 第10版/(1)単純ヘルペスウイルス感染症
- 新臨床内科学 第10版/3 アデノウイルス感染症