疾患を疑うポイント
●手を中心とした対称性・多関節の腫脹が主要症状.
学びのポイント
●わが国の患者数は70万~80万人とされる.
●病態形成にはT細胞,B細胞,マクロファージ,滑膜線維芽細胞,破骨細胞などの多くの細胞とそれらの主要なコミュニケーションを司るサイトカインが重要な役割を果たしており,その活性を阻害する分子標的治療が画期的な成功を収めている.
●関節外病変としては間質性肺病変と血管炎が重要であるが,後者は治療の進歩に伴ってあまりみられなくなりつつある.
●RAの診断や疾患活動性は患者自己評価,関節所見を中心とした診察所見,血液検査での炎症反応より総合的に判断し,寛解または低疾患活動性を達成するように治療を進めることで機能障害を防止できる.
●メトトレキサート薬がアンカードラッグであるが,ほかの従来型合成抗リウマチ薬,生物学的抗リウマチ薬,分子標的合成抗リウマチ薬などの併用や代替使用を要する患
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