診療支援
治療

(2)IgA血管炎(ヘノッホ-シェーンライン紫斑病)
IgA vasculitis(Henoch-Schönlein purpura)
溝口 史高
(東京医科歯科大学講師・膠原病・リウマチ内科)

▼定義

 全身性の免疫複合体性小型血管炎であり,触知可能な紫斑・関節症状・腹痛・腎病変を特徴とする〔第4章のも参照〕.2012年のChapel Hill国際会議でHenoch-Schönlein紫斑病(HSP)から名称の変更が行われた.

▼病態

 原因は不明であるが感染症や薬剤アレルギーをきっかけとした発症が多く,組織学的にはIgA沈着を特徴とする免疫複合体性血管炎である.

▼疫学

 小児が約7割を占め,やや男性に多い.小児での年間発症率は1

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?