適応
〈適応菌種〉本剤に感性の結核菌 〈適応症〉肺結核及びその他の結核症
用法
内1日200~500mg(4~10mg/kg) 分1~3 毎日又は週2回(増減) ►1日1gまで増量可 ►13歳未満は20mg/kgまで増量可 ►他の抗結核薬と併用することが望ましい 注筋注・静注:1日200~500mg (4~10mg/kg)(増減) 髄腔内・胸腔内注入・局所分注:1回50~200mg(増減) ►他の抗結核薬と併用することが望ましい
禁忌
重篤な肝障害
注意
〈基本〉
①劇症肝炎等の重篤な肝障害→定期的に検査
②本剤を含む抗結核薬による治療で,薬剤逆説反応あり.治療開始後に,既存の結核の悪化又は結核症状の新規発現を認めた場合は,薬剤感受性試験等に基づき投与継続の可否を判断
〈適用上〉注筋注時:組織・神経等への影響を避ける為に注意
患者背景
〈合併・既往〉
①精神障害の既往歴(再発)
②アルコール中毒(肝障害,精神障害)
③てんかん等の痙攣性疾患又は既往歴(痙攣あり,やむを得ず投与する場合には観察を十分に)
④薬物過敏症
⑤血液障害,出血傾向(悪化)
〈腎〉腎障害又はその疑い(血中濃度上昇し末梢神経炎等の副作用が生じ易くなる) 〈肝〉
①重篤な肝障害:禁忌
②肝障害又は既往歴及びその疑い(悪化又は再発)
〈妊婦〉妊A非推奨(マウスで発育障害作用) 〈授乳婦〉非推奨(母乳中移行) 〈高齢〉減量等注意
相互
〈併用注意〉
1)他の抗結核薬(リファンピシン等):重篤な肝障害(リファンピシンの肝薬物代謝酵素誘導作用により,本剤の代謝が促進され,肝毒性を有する代謝物の産生が増加)→定期的に肝機能検査
2)クマリン系抗凝血薬(ワルファリン)の作用増強(プロトロンビン時間の延長:本剤がワルファリンの肝薬物代謝を阻害し,血中濃度上昇)
3)抗てんかん薬(フェニトイン,カルバマゼピン等)の作用増強(中毒症状が発現.カルバマゼピンでは,本剤の肝毒性が