適応
1〔レクチゾール〕持久性隆起性紅斑,ジューリング疱疹状皮膚炎,天疱瘡,類天疱瘡,色素性痒疹
2ハンセン病
〈適応菌種〉感性のらい菌 〈適応症〉ハンセン病
用法
11日50~100mg 分2~3 21日75~100mg ►原則として他剤と併用(増減)
禁忌
過敏症(本剤,類似化合物)
注意
〈基本〉
①投与により薬剤性過敏症症候群,溶血性貧血等の重篤な副作用:投与量の増加で発生頻度増加の報告→注意,症状改善ない場合は中止
②定期的に血液及び尿検査を行う
〈検査〉HbA1cが偽低値を示す可能性 〈その他〉動物実験(大量長期投与)脾腫瘍,腹膜腫瘍発生の増加
患者背景
〈合併・既往〉
①血液障害(血液障害を悪化)
②グルコース-6-リン酸脱水素酵素欠損症(溶血)
③糖尿病性ケトーシス(溶血)
④〔レクチゾール〕長期に副腎皮質ホルモン剤投与の患者(天疱瘡,類天疱瘡等)(本剤併用により副腎皮質ホルモン剤の減量を図る場合,離脱症状が現れることあり→十分な管理下で徐々に行う)
⑤糖尿病(血糖コントロールにあたり,HbA1c以外の検査値の推移に十分注意)
〈腎〉腎障害(溶血) 〈肝〉肝障害(悪化)
〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉非推奨(海外でヒト母乳中への移行と哺乳中の児の溶血性貧血が報告) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉減量等考慮し注意
相互
〈併用注意〉
1)リファンピシン:作用減弱(肝の代謝酵素を誘導し,本剤の代謝を促進し血中濃度低下)
2)プロベネシド:尿中排泄が阻害
3)メトトレキサート,スルファドキシン・ピリメタミン配合剤:血液障害の恐れ(葉酸代謝阻害作用のため)
4)ST合剤(スルファメトキサゾール・トリメトプリム配合剤):血液障害の恐れ(葉酸代謝阻害作用のため.尚トリメトプリムとの併用にて両剤の血中濃度上昇の報告)
副作用
〈重大〉
1)薬剤性過敏症症候群(初期症状として発疹,発熱がみられ,更に肝機能障害,リンパ節腫脹,白血球