診療支援
治療

関節リウマチの薬物療法
Drug therapy for rheumatoid arthritis
亀田 秀人
(東邦大学 教授(膠原病学))

1.薬物療法の考え方

 抗リウマチ薬(disease-modifying antirheumatic drugs;DMARDs)は,関節破壊やそれに伴う身体機能の不可逆的低下を抑制することで関節リウマチ(rheumatoid arthritis;RA)の自然経過を修飾しうる薬剤の総称であり,関節痛を緩和するものの上記の作用が認められない非ステロイド性抗炎症薬(nonsteroidal anti-inflammatory drugs;NSAIDs)と対比するために導入された用語である.グルココルチコイドにも同様の作用があるが,慣例としてDMARDsには含まれない.DMARDsには従来型合成(conventional synthetic)DMARDs(csDMARDs),生物学的(biologic)DMARDs(bDMARDs),分子標的合成(targeted synthetic)DMARDs(

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