【疾患概念】
小児における橈骨頭周囲の輪状靱帯や回外筋の嵌頓障害である.親が子の手を引っ張るような牽引による発症は約半数で,さまざまな受傷機転により発症する.
【頻度】
2歳台が最も多く,正規分布をとり,学童期以降ではほとんどみられない.男女比はなく,やや左に多い.
【病型・分類】
半数が牽引により生じ,半数は牽引以外の原因で生じる.
【臨床症状または病態】
前腕は下垂回内位で,患肢を動かそうとしない.局所の腫脹はない.
問診で聞くべきこと
患児の手を牽引したか,ある
小児における橈骨頭周囲の輪状靱帯や回外筋の嵌頓障害である.親が子の手を引っ張るような牽引による発症は約半数で,さまざまな受傷機転により発症する.
2歳台が最も多く,正規分布をとり,学童期以降ではほとんどみられない.男女比はなく,やや左に多い.
半数が牽引により生じ,半数は牽引以外の原因で生じる.
前腕は下垂回内位で,患肢を動かそうとしない.局所の腫脹はない.
患児の手を牽引したか,ある
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